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ワンピースと日本史:神避(かむさり)とは

この記事では『ONE PIECE』シャンクスとロジャーが使う技「神避(かむさり)」の由来と元ネタについて考えます。

 

 

※一部『ワンピース』のネタバレを含みます。

 

 

 

シャンクスの神避(かむさり)とは?

      『ワンピース』1079話より

『ワンピース』1079話ではシャンクスが「神避(かむさり)」を使って、挑んできたキャプテンキッドを一撃で返り討ちにしました。

ワンピース434話より

シャンクスは覇王色の覇気を持っていることを示すシーンはワンピースの序盤から描かれていました。

ワンピース1054話より

覇王色の特徴は相手を気絶させることと、発動すると黒い稲妻が描かれることです。

     『ワンピース』1079話より

神避(かむさり)を使用しているシーンでも黒い稲妻が描かれていることから、覇王色の一種であると考えられます。

カイドウと戦うルフィが覇王色をまとえるようになったように。剣の先に覇王色をまとう技が神避(かむさり)なのでしょうか。

 

神避(かむさり)の意味とは?

神避(かむさり)とはどのような意味があるのでしょうか。

 

「神」が「避ける」という文字が組み合わせた技名を単純に解釈すれば、「神が隠れる」「神が避(さ)る」という意味となり、神様が逃げていくほど強力な技、と考えることもできます。

 

ワンピース764話より

ワンピースでは、世界を支配する天竜人を神として表現することがあり、神避(かむさり)という技が、天竜人を倒す鍵になってくるのでしょうか。

ワンピース1044話より

あるいはニカが太陽の神と呼ばれるように、ルフィの前にシャンクスが立ちふさがるという展開もあるのかもしれません。

 

神避(かむさり)の由来は『古事記』か

イザナギイザナミ

実は、神避(かむさり)の由来は日本の神話に関係しているんです。

 

神避(かむさり)という言葉は『古事記』のイザナギイザナミの神話に登場します。

 

古事記』の神避(かむさり)には「神様がこの世から去る、あの世にゆく」という意味があります。

 

神様は不死身なので、死ぬという言葉を使わずに、「この世から去って、あの世に行った」という意味をこめて、神避(かむさり)と表現したと思われます。

 

古事記』に登場する「神避(かむさり)」について見てみましょう。

神世七代の七代目、「イザナギ」と「イザナミ」という日本列島を作った夫婦の神がいました。

二人にはたくさんの子がいましたが、火の神である「カグツチ」を産んだ時、イザナミは火傷を負ってあの世にいってしまいます。

 

故、伊耶那美(いざなみ)の神は、火の神を生めるによりて、遂に神避(かむさり)坐す。『古事記』より

 

神避(かむさり)が意味するものとは?

イザナギは妻であるイザナミを神避(かむさり)させた火の神であるカグツチを怒りのあまり切り殺してしまいます。

石ノ森章太郎古事記』より



神避(かむさり)によって火の神が殺されるという神話はワンピースの世界にも取り入れられるのでしょうか。ワンピースで火の能力といえば…サボか、太陽の神ニカ…今後に注目です。

 

火の神の名前を元にした技がでてきました↓

 

 

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