この記事では、ナルトのうちはシスイが使用する瞳術「別天神(ことあまつかみ)」についてまとめます。
ナルトの別天神(ことあまつかみ)

『NARUTO-ナルト-』巻ノ五十八より
別天神(ことあまつかみ)はうちはシスイの万華鏡写輪眼の瞳術です。対象者に幻術に掛けられたと気づかせることなく操ることができる術で、効力は穢土転生による操作すら上書きしてしまうほど強力なものです。

『NARUTO -ナルト-』第49巻459話より
イタチいわく一度使用すると千手柱間のチャクラでもない限り十数年は使用できないという欠点もあります。作中では物語開始時にシスイは既に亡くなっており、その眼を奪ったダンゾウと眼を託されたイタチが使用しています。

『NARUTO -ナルト-』第62巻590話より
ダンゾウが別天神を使用したのかはわかりませんが、イタチは口寄せ烏(カラス)に移植して使用しています。

『NARUTO -ナルト-』第58巻550話より
別天神(ことあまつかみ)を使用できるシスイの眼が移植されたカラスはイタチからナルトに託されていました。
別天神(ことあまつかみ)の元ネタは日本神話か?
別天神(ことあまつかみ)の元ネタは日本神話の別天津神(ことあまつかみ)だと考えられます。
日本神話を記載する歴史書である『古事記』には、天地開闢(てんちかいびゃく)の時(世界の始まり)に1番最初にあらわれた五柱の神々をまとめて別天津神(ことあまつかみ)と呼んでいます。

この五柱の別天津神(ことあまつかみ)は、天の創成にまつわる神です。 混沌としていた天と地が別れた頃、最初に現れた神が造化三神及び別天津神です。 日本神話における宇宙を司る創造の神々と言えるのかもしれません。

五柱の神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)、

宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)です。
別天津神(ことあまつかみ)には独神という特徴があります。独神とは性の区別を持たない神です。 イザナギ・イザナミのように伴侶を持たない、まさに独身の神なのです。

別天津神(こおあまつかみ)は後に登場する神である、神世七代、天津神・国津神、三貴神、地神五代とは区別される日本神話において特別な神であることがわかります。
ナルトにおいてうちはシスイの最強幻術を別天神(ことあまつかみ)と名づけたのは、日本神話の中でも最高格の神の名前を取ったということなのですね。
まとめ
・『ナルト』に登場する別天神(ことあまつかみ)は最強クラスの瞳術である
・別天神(ことあまつかみ)の由来は日本神話の別天津神(ことあまつかみ)である
・日本神話の別天津神(ことあまつかみ)は世界の創造に関わった最初の神である
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