丹後半島への旅行を終えてブログのネタを探していると、面白い事を発見!!
『NARUTO』のラスボスこと、大筒木カグヤのモデルが丹後半島に縁がありそうなのです。
※『NARUTO』ネタバレ注意です。
大筒木一族のモデルとは?
NARUTOのラスボスである大筒木カグヤ。
六道仙人と呼ばれた伝説の忍、大筒木ハゴロモの母であり、忍が使う忍術の源、チャクラの祖です。
六道仙人の名前、「ハゴロモ」という時点で丹後に伝わる天女の羽衣伝説から来てそう👀
ナルトとサスケはサクラ、カカシ先生のサポートを受けながら、なんとか大筒木カグヤを倒します。旧7班で協力して敵を倒し、世界を救うという胸熱ストーリーなのですが、続編の『BORUTO』でも大筒木を名乗る人物が強敵として現れる事になります…
この大筒木一族とは一体何者なのか気になるところですが、大筒木という名をもつ人物が古代日本に実在していたようなのです。
その名も、大筒木垂根王(オオツツキタルネオウ)
大筒木という名前から京都府綴喜郡(ツツキグン)、京都府田辺市大筒木郷の長と推定されています。
また、オオツツキタルネオウの娘は11代垂仁天皇に嫁いでいる事からも、天皇に近い立場で、強力な権力を持つ人物であった事が予想されます。
なぜこれほどの力を持っていたのか知るためにオオツツキタルネオウの祖先を辿っていきたいと思います。
大筒木と丹後の関係性
気になるのが、オオツツキタルネオウの祖母の竹野姫(タカノヒメ)です。
竹野姫は丹波大県由碁理という豪族の娘です。
竹野姫を祀る竹野神社(タカノジンジャ)は京都府京丹後市丹後町に鎮座しています。
祭神は天照大神(アマテラスオオミカミ)
斎宮神社の御祭神は、日子坐王命(ヒコイマスオウノミコト)、建豊波豆羅和氣命(タケトヨホズラワケノミコト)、竹野媛命(タケノヒメノミコト)
延喜式神名帳では大社と記され竹野郡唯一の大社の格。竹野神社の堀には白い二本線が、入っていますが、この線天皇家にゆかりがないと入れることはできないらしく、格式の高さを示しています。
9代目開花天皇の妃となった竹野姫が晩年帰郷した際に、天照大神を祀って創建したと言われています。
竹野姫は記紀に登場する初めての丹後人であり、この時代に丹後と大和が急接近したであろうと想像する事ができますね。
日子坐王命と丹後の鬼伝説
竹野神社の斎宮には日子坐王命(ヒコイマスオウノミコト)が祀られています。ヒコイマスオウノミコトは9代目開花天皇と丸邇(わに)臣の娘オケツヒメとの間に生まれました。
『古事記』崇神天皇段に「ヒコイマスオウノミコトが天皇に派遣されて丹波国の陸耳御笠(クガミミノツカサ)を倒した」という記載があります。
『丹後国風土記残缺』によるとクガミミノツカサは大江山に逃亡したとあり、大江山の鬼伝説の元になったのでは、と考える人もいるそうです。
竹野神社にも鬼にまつわる伝承があり、麻呂子親王(6世紀用明天皇の子)の鬼退治を伝える巻物が残されていたり、鬼祭りという儀式があります。
鬼祭り民間人が見ると死んでしまうという言い伝えがあり、毎年12月の丑の日、討伐した鬼を鎮めるために神主と宮衆だけで行うシークレットな祭りだそう😱
ヒコイマスオウノミコトの子、丹波道主命が祀られている神社(神谷太刀宮)には『鬼滅の刃』の炭治郎が切った石にそっくりな磐座があります。丹後の鬼伝説を参考にしてるのかもしれないですね👹
竹野神社の近くに前方後円墳の神明山古墳がありますが、こちらは5世紀築造の古墳となりますので、開花天皇の時代からは200年ほど後の時代のものと考えます。
大筒木とかぐや姫
さて、話を大筒木垂根王(オオツツキタルネオウ)に戻してみます。オオツツキタルネオウの娘が迦具夜比売命(カグヤヤヒメノミコト)。弟が讃岐垂仁根王(サヌキタルネオウ)とあります。
なんだか見覚えのあるお名前ではありませんか?
そう、竹取物語です。
いまはむかし、たけとりの翁といふものありけり。野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことにつかひけり。名をば、さぬきのみやつことなむいひける。
オオツツキタルネオウ娘=かぐや姫
オオツツキタルネオウの弟=竹取翁(タケトリノオキナ)(サヌキノミヤツコ)
竹から生まれたというのは、大筒木一族のルーツである、竹野神社がある丹後国竹野郡を表しておりいるのでしょうか。
竹取物語の最後にかぐや姫は故郷の月に帰っていきます。月とは丹後の国の事なのか。
はたまた、丹後の海の彼方にある大陸のことなのか。
想像が膨らませる夜でした🎋
- 価格: 4653 円
- 楽天で詳細を見る