古代史好きな28歳サラリーマンのブログ

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ワンピースと日本史⑧五老星の能力は日本の妖怪馬骨か?

ワンピース第1110話にて五老星の一人、イーザンバロン・V・ナス寿郎聖の能力が馬骨(ばこつ)と明かされました。

 

馬骨とは

 馬骨(ばこつ)は、江戸時代に描かれた妖怪絵巻『土佐お化け草紙』に描かれている妖怪です。

 

馬骨の由来

上は『土佐お化け草紙』に描かれている馬骨です。火事で焼け死んだ馬が化けたものであると説明されています。  

『ワンピース』の馬骨とも顔が似ているのでモデルである事がわかります。

 

馬の骨と火

江戸時代には、馬の骨から採った脂肪分から製し蝋燭を粗悪品という意味をこめて「馬の骨」と呼んだそうです。絵巻物で馬骨に付けられている「火」に関する解説はそんな背景を踏まえたものとも思えます。

 

また、飼育している牛馬を火事に巻き込んで殺してしまうと家が栄えない(山口県)、7代にわたって祟りがある(静岡県山梨県、愛知県、福井県)などの、言い伝えは全国各地にあるようです。

 

馬の骨は役に立たないものの例え?

「どこの馬の骨かもわからない男に娘はやらん!」 思い浮かぶのは結婚の挨拶で婚約者の父親に厳しく言われる場面ではないでしょうか。

慣用句としての  「馬の骨」の起源は、中国の役に立たないものの例え、「一に鶏肋(けいろく)、二に馬骨」に由来するという説があります。

 

鶏の肋骨も馬の骨も役に立たないですが、特にに馬の骨は役に立たない事に加えて、大きくて邪魔にもなるというイメージから「誰にも必要とされない者 → 「素性がわからない者」という意味になったと言われています。

遊戯王』で城之内くんが海馬に認められ、負け犬から馬の骨に昇格している場面がありますが、正直どちらが良いのかわからないですね。

『ワンピース』では馬骨に変身したイーザンバロン・V・ナス寿郎聖がパシフィスタ達を戦闘不能にしており、役に立たないどころか大活躍でした。

 

馬骨から辿る日本の馬の歴史

現実世界において、馬骨日本にいつから馬がいたの突き止める手がかりになります。 日本では馬骨や馬歯、馬具、馬をかたどった埴輪が古墳時代(5世紀)以降の遺跡から出土し始めます。

これらの馬のルーツは大陸から九州に移入されたものと思われるモンゴル高原から朝鮮半島を経由し、対馬玄界灘を通って九州へ上陸する経路で国内へ導入された蒙古系家畜馬(モウコウマ)と考えられてきました。

 

古墳時代朝鮮半島からやってきた渡来人が連れてきた馬達が日本では繁殖して行った結果、馬骨が多く出土したという説です。

 

 DNA解析で判明した日本在来馬のルーツ

日本在来馬(にほんざいらいば)は、サラブレッドなどの外来の馬種と交雑することなく残ってきた日本固有の馬の総称で以下の8種類です。

北海道和種馬(北海道)

木曽馬(長野県・岐阜県山梨県

野間馬(愛媛県

対州馬長崎県

御崎馬(宮崎県)

カラ馬(鹿児島県)

宮古馬(沖縄県

与那国馬(沖縄県)  

 

競走馬理化学研究所ネブラスカ大学の共同研究によると、日本在来馬8品種と世界の32品種のDNAを比較した結果、日本在来馬は、モンゴル在来馬の祖先が対馬を経由して輸入され、日本全国に広がったと判明しました。      

 

やはり、日本の馬の起源は朝鮮半島経由でやってきた蒙古系家畜馬(モウコウマ)だったのです。

 

まとめ

五老星イーザンバロン・V・ナス寿郎聖の能力が馬骨(ばこつ)のモデルは『土佐お化け草紙』に描かれている妖怪である。

・日本人は古来から馬を農耕、移動、戦闘に用いて来た結果、馬を事故で失うことを恐れた。

・馬は骨になると役に立たないものの例えとなってしまう。

・日本の在来馬のルーツは朝鮮半島経由で渡来したモンゴル系在来馬である。