古代史好きな28歳サラリーマンのブログ

古代史(特に縄文、弥生、古墳時代)が大好きです。

人類の言語がバラバラなのは神の力か?

 

世界には3000から5000の言語があると言います。人類はみなアフリカから生まれたはずなのに、どうしてこんなに多くの言語があるのでしょうか。

なぜ話す言葉がバラバラなのか?

旧約聖書』では神の力によって話す言語がバラバラになったとされています。

『創世記』には「全地は同じ発音、同じ言葉であった」と書かれています。人々が一つの場所に集まり傲慢になったことに怒った神は、「彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」と考え、言語をバラバラにし、人類をも世界各地に分散させて住まわせました。

 

これは神話の解釈ですが、実際には以下が考えられます。

 

10万年前アフリカを狩と採集を営んでいた人類は獲物を求めてアフリカ大陸から出ていきます。

 

今でこそ東京一極集中する人類ですが、狩猟採集時代は人口集中は起こりにくく、それぞれの集団は相互に分散的な生活を送っていました。(一箇所に集中すると自然発生の食べ物を食いつくしてしまい絶滅する)

 

狩猟採取生活を主とする集団間では、言語も孤立性が発生しやすく、長い年月をかけて異なる言語が形成されていったと考えられます。

 

実際、北方環太平洋言語圏や原ニューギニア、原オーストラリア、南北アメリカ原住民では、系統不明の孤立言語が圧倒的に多いです。

 

アフリカ大陸にいた頃は全ての人類が同じ言語を話していた、とするならば、『創世記』の「全地は同じ発音、同じ言葉であった」は真理であることになりますね。