日本では2008年をピークに人口減少時代に突入している。
しかし、がんは増えている。なぜなのか気になり調べてみた
ふえるがん
新たに癌と診断された数は
2015年89万1445人
2019年99万9075人
と年々増加している。
では、どんながんが増えているのか。
性別によって発症するがんは異なるので分けてみていく。
2019年診断された癌内訳
男:前立腺がん9万4728人(16%)、大腸癌8万7972人(15.5%)、胃癌8万5325人(14.9%)肺がん8万4,325人(14.9%)とほぼ並んでいる。 離れて肝がん2万5339人(4.5%)とつづく。
女:乳がんが9万7,142人(22.5%)で最も多く、
次いで大腸がん6万7,753人(15.7%)、肺がん4万2,221人(9.8%)、胃がん3万8,994人(9.0%)、子宮がん2万9,136人(6.7%)
男女ともに前立腺、乳房でがんが多いのはホルモンが影響しているのだろうか。
大腸癌は3万人、肺癌は4万人、胃癌は5万人女性の方が少ない。なぜだろう・・・
男がん患者の割合は男女合わせた全体の56.7%であり、
日本の人口に占める男の割合48.6%より男の方ががんになりやすい。といえる。
飲酒、喫煙の生活習慣なのだろうか。
がんが増えてるのはなぜ?
高齢化?生活習慣?検査の向上?放射線?
がんのリスクを上げる習慣とは
・喫煙:肺癌
・飲酒:口腔、咽頭、喉頭(こうとう)、食道、大腸、肝臓、乳房
酒の主成分エタノールは変換されるアセトアルデヒド(がんの元)となったり炎症を起こして細胞をがん化させるため。
・食事:赤肉(4つ足動物のことで鶏、魚は含まない)、加工肉
・運動不足:運動は結腸癌、乳がん、子宮体がんリスク下げる。肥満はがんリスクを上げる。
・感染:日本人がん原因の20%。肝炎ウィルス、HPV、ピロリ菌が大半を占め、エプスタインバーウイルス(EBV)による悪性リンパ腫や鼻咽頭がん、ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1)による成人T細胞白血病リンパ腫。
赤肉や加工肉をWHOが警告
★標準偏差が大きい=ばらつきが大きい=信頼性が低い、不確か
標準偏差が小さい=ばらつきが小さい=信頼性が高い。
つまり、ひとつでも変な研究入ってしまうと信頼性さがるってこと?
加工肉が含まれるグループ1にはヒ素やダイオキシンも分類されている。
これは同じくらい毒性が強い事を示すわけではなく、明らかな関連性がある事を示す。
赤肉は少し弱く恐らく発がん性があるグループ。
正の相関関係(食べる量多いほど発症率高い)あるが他の影響を排除できない。
加工肉で増えるのは 大腸癌、胃癌
→前立腺がん、大腸癌、胃癌といえば先ほど見た日本人男の発症するがんトップ3。。。
男性よりも数は少ないものの女性も結構多い。
男ががんになりやすい理由は?
飲酒
厚労省の調査で男女の飲酒率を調べたものがある。
男性の飲酒率: 83.1%
女性の飲酒率: 60.9%
男のほうが飲酒する人が多い。
ただし、20代前半に限ると、男性の飲酒率83.5%、女性飲酒率は90.4%となっており、女で飲酒によりリスクが上がるがんが増える可能性がある。
生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合は、男性が14.9%、女性が9.1%でやはり男の方が多い。
喫煙
厚労省の調査で男女の喫煙率を調べたものがある。
男性の喫煙率: 27.1%
女性の喫煙率: 7.6%
やはり男のほうが多い。
がんのリスクを高める生活習慣である飲酒、喫煙は男の方が多いことは
男ががんになりやすい一因になっている。
高齢化はがんの原因か?
AYA世代(15~39歳までの若年成人)は年間2万人がんを発症する。
2017年の調査で年代別内訳は
15~19歳が900人
20代が4200人
30代が16300人
と年齢が高くなるほど多くなる。
15~19歳で発症することが多いがんは、小児期と同じように、白血病、生殖細胞から発生する胚はい細胞腫瘍・性腺せいせん腫瘍、リンパ腫、脳腫瘍、骨腫瘍などです。しかし、20~29歳では、胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、甲状腺が白血病よりも多く、30~39歳では、女性乳がん、子宮頸けいがん、大腸がん、胃がんなど成人に多いがんが多くなります。
つまり、10代、20代は先天的ながんが多く、30代以降は生活習慣や感染症関連のがんが増えてくるということだろうか。
まとめ
・人口減少する日本においてがんと診断される数は年々増えている。
・男女によってがんの種類は異なり、全体的に男のほうが多い。
・がんのリスクをあげるのは生活習慣、感染症、加齢
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メモ:
Q:ホジキンと非ホジキンの差がよくわかっていない。
Q:ばらつきの意味を理解できていない。