
加工肉おいしいですよね。
個人的に朝ご飯に食べたいおかずランキングNo. 1です。
しかし最近加工肉は体に悪いとか、がんになるという話も聞いて心配しています。
加工肉について調べてみました。
加工肉とがん
まずご紹介するのは加工肉は 大腸癌、胃癌を増やすという報告があり、加工肉はWHOによって確実にがんを起こすグループに分類されています。
日本で1番多いがんは大腸がん?(男女計)
WHOが警告している加工肉は牛、豚、やぎ、馬、うさぎを指しており、鶏肉や魚は含みません。
加工肉ががんを引き起こす理由は不明ですが、食品添加物(亜硝酸ナトリウム、多環芳香族炭化水素)が疑われています。
さらに細かい集団で見ていきたいと思います。
加工肉の消費量とがん
日本のどの地域で加工肉の消費が多いのでしょうか。

食品データ館より
2020年の「加工肉」への支出額日本一の都市は「青森市(青森県)」で、最下位の都市は「和歌山市(和歌山県)」です。
この調査の「加工肉」は、「ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉、塩、みそ、たれなどに漬けた肉製品。その他、生鮮肉などに工業的加工を施したもの。」を指します。

食品データ館より
推移をみると概ね一貫しており、青森市民は和歌山市民よりも加工食品を多く取る習慣がありそうです。

週刊現代より
青森県といえば、日本で最もがんの死亡率が高い事で知られています。
この結果を見ると、がんになってからも加工肉を食べ続けることで、がんが悪化しているのではないかと心配になります。

実際に米国の研究ではありますが、がん患者は焼肉や燻製肉を多く食べると死亡率があがるという報告もあります。これは加工肉にも含まれる多環芳香族(たかんほうこうぞく)炭化水素が一因として考えられています。
ただし、青森県はがん死亡が多いとは言っても、がん死亡率(人口10万人あたり何人ががんで死亡したか)なので、早期診断など医療アクセスや医療設備によるところも大きいかと思います。
では、大腸がんの発症はどうでしょう。

2024年3月に厚労省から発表された『全国がん登録2020』年齢調整罹患率(人口10万人対)によると、青森県は日本で2番目に大腸(結腸)がんの罹患者数が多いです。
これは加工肉消費が多い青森市(青森県人口の22%)が牽引しているのか、青森県の他の地域でも加工肉か好まれるのでしょうか。


東洋経済より
加工肉の消費が最も少なかった和歌山市(和歌山県人口の38%)がある和歌山県の大腸(結腸がん)の発症率は全国27位となっており、加工肉以外の食習慣や生活習慣による影響は大きそうです。
飲酒も多い青森県
加工肉以外で大腸がんのリスク要因となる習慣たしては、「過度な飲酒」「喫煙」「肥満」「高身長」「運動不足」とわかっています。
総務省統計局が公表した『家計調査(二人以上の世帯)』(令和5年)によれば、酒類の支出金額の都道府県庁所在市別ランキングは、新潟市が1位(6万5012円)、青森市が2位(6万4525円)、盛岡市が3位(6万1170円)、広島市が4位(5万7705円)、秋田市が5位(5万7363円)となっています。
まとめ
加工肉によるがんリスクの増加は大規模な集団で確認されていましたが、地域別に見てもなんとなく関係していそうでした。
さまざまながんを発症を助長する因子が蓄積された結果、がんは起きてくるだろうと実感しました。
加工肉は朝ご飯の鉄板メニューとするよりも、嗜好品として、ほどほどにしておく事が望ましいと思われます。